ポスト安部,安部首相辞任,菅義偉
「ポスト安倍」として「菅内閣」の誕生が確定的となっている。流れを決定付けたのは幹事長の二階俊博だ Photo:Bloomberg/gettyimages

 8月28日午後1時25分すぎ、首相官邸で開かれていた政府の新型コロナウイルス感染症対策本部の会議が終わった直後のことだった。首相官邸から自民党幹事長室に電話が入った。声の主は首相秘書官兼補佐官の今井尚哉だ。

「総理が午後2時に党本部に向かう。二階俊博幹事長(81)と林幹雄幹事長代理(73)にお会いしたい。総裁室の鍵を開けておいてもらいたい」

 首相の安倍晋三(65)は自民党本部4階の総裁室で初めて退陣の意向を二階と林に伝えた。その後安倍は緊急招集した自民党役員会で退陣を正式に表明した。

 出席者によると、その場にいた二階ら役員全員の目から涙があふれ、安倍は一人一人、役員全員と握手をして役員室を後にした。午後5時すぎ、安倍の記者会見が始まった。