この「ホノルル」という地名は、ハワイ語で「守られた湾」という意味。古くから天然の良港として、荒波や暴風雨から人々を守ってきたため、こう呼ばれるようになった。実際、現在ではチャイナタウン近くにある「ホノルル港」は、入り組んだ構造になっていて、荒波や風雨の影響を受けにくい。

 そのため、この港は、早い時期からハワイの玄関口としてだけではなく、太平洋の海運の要所として知られてきた。たとえば、幕末、土佐沖で漂流し、アメリカ船に救助されたジョン万次郎が、最初に到着したのもホノルル港だった。万次郎を乗せた船は、この“守られた湾”で食料や水などを補給し、アメリカ本土へ向かったのである。

 また、ホノルルから西へ10キロ離れたパールハーバーも天然の良港で、アメリカ海軍太平洋艦隊の基地と司令部が置かれてきた。いうまでもなく、太平洋戦争の開戦時、日本軍が奇襲攻撃をしかけた港である。

 この地域は、古くからハワイ語で「ワイ・モミ(真珠の水域)」と呼ばれ、それが「パールハーバー」という英名の由来となった。1941年(昭和16年)12月8日(ハワイ現地時間12月7日)の日本軍による攻撃の際、新聞報道で「真珠湾」と記されたため、日本ではこの名で広まった。

 なお、英語では「パール・ベイ」ではないので、「真珠湾」という名は誤訳という意見もある。

「ヨーロッパの水はまずい」と日本人が思う地理的理由

 日本人がヨーロッパを訪れたとき、まず困るのは水が合わないこと。水道水を飲むと、てきめんにおなかをこわす人もいる。

 しかし、ヨーロッパも先進国であり、水道水の水質は日本と同レベルの衛生状態に保たれている。それなのに、日本人がおなかをこわしたり、味を変に感じるのは、日本の水とは含有成分が違うからだ。