彼は、米国、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドが諜報情報を共有する、いわゆる「ファイブアイズ」に「日本も入るべきだ」と主張している。

 これは、同氏がはっきりと「米国側にいること」を示している。

 しかし、周知の通り、残念ながら河野氏は、総裁選への出馬を見送ってしまった。

現状の候補者の中では
岸田文雄元外相

 総裁選への出馬を明言している人物の中で、一番いいのは、岸田文雄元外相だろう。

 岸田氏は2012年12月から2017年8月まで、外相を務めた。

 同氏が外務大臣を務めていた期間は、「安倍外交」が最も冴えていた時期だ。

 自民党が衆議院議員総選挙で圧勝し、安倍氏が2012年12月に首相に返り咲いたとき、日本と諸外国の関係はボロボロになっていた。

 民主党政権下、当時の鳩山由紀夫首相は米軍普天間飛行場の移設問題で迷走し、日米同盟における信頼関係を破壊してしまった。

 また、野田首相は尖閣諸島を国有化し、日中関係も戦後最悪になった。

 ロシアのメドベージェフ首相(当時)は2012年7月、北方領土を訪問し、日本国民を怒らせていた。

 韓国の李明博大統領(当時)は2012年8月、「日王が韓国に来たければ謝罪せよ!」と発言し、日韓関係も最悪になっていた。

 安倍首相は、民主党が破壊し尽くした各国との関係を、時間をかけて着実に回復させていった。2015年4月、米国議会における「希望の同盟演説」で、日米関係は劇的に改善された。

 日韓関係についても2015年12月、いわゆる「慰安婦合意」で、一時的ではあったが、好転した。

 日ロ関係もしかり。2016年12月、プーチン訪日で良好になった。

 こうした流れの中で、日中関係も2012年当時と比べると、少しずつ改善されていったのだ。