事前準備で大事なのは
自分なりの「仮説」を立てること
インターンシップは、エントリーシートの提出や面接など、選考があるものがほとんどだ。そこで選考を受ける前の事前準備が重要になる。準備をしたかどうかで面接での受け答えなどに大きな差が出る。その事前準備の際に最も重要なのは、調べた情報から自分なりの「仮説」を立てられているかどうかである。
ではどのように仮説を立てればいいのだろうか。まずは次の問いに答える形で仮説を立ててみよう。
- ・今まで自分がやってきたことや頑張ってきたことが、その企業でどう役立つか
- ・今まで自分がやってきたことや頑張ってきたことで、どのように貢献したいか
例えば、こんな具合だ。
- ・今まで自分がやってきたことや頑張ってきたこと→塾講師のアルバイト
- ・そこで身につけた力→生徒の成績向上のために、悩みに寄り添い発揮した傾聴力
- ここから導き出す志望動機は下記のようになる。
「塾講師のアルバイトで生徒に対して発揮した傾聴力を、貴社の○○の業務で有効であるかを確かめたい」
- ・今まで自分がやってきたことや頑張ってきたこと→サークル活動
- ・そこで身につけた力→サークルの仲間に対して発揮した調整力
- この場合だと志望動機は下記のようにすればいい。
「サークル活動で仲間に対して発揮した調整力を、貴社の○○の職場で○○という形で貢献できるかを確かめたい」
「自分がこれまでに発揮した力が、職場や仕事でも有効であるかを確かめたい」という話の流れを考えること。これだけで志望動機に差がつく(実際は、個々人の具体的な経験を洗い出し、参加したい企業の業務内容などを調べた上で、志望動機を練り上げていく必要がある)。
先ほど紹介したデータのように、多くの就活生は「興味があるから」とか「知りたいから」という理由だけでインターンシップ選考を受けている可能性が高い。
それに対し、自己分析や企業・仕事への理解を深めた上で、「貴社の業務において自分は適性があるのではないか」ということをアピールするのだ。あくまで「仮説」であり、それを確かめたいからインターンシップに参加したいというスタンスを見せることで、企業に対してより魅力的かつ積極的に自身を伝えることができる。