茨城県最下位脱出の理由は
出身タレントの広報力?

 昨年まで7年連続の最下位に沈んでいた茨城県は、なぜ42位にまで順位を上げることができたのか。

 今回の調査において「(茨城県は)とても魅力的」と答えた人は、前年の2.3%から5.0%へと倍増。「やや魅力的」と答えた人も昨年の14.2%から16.3%へと増加している。つまり、「魅力的」と答えた人は合計で前年の16.5%から21.3%へと大幅にアップしたのだ。

 特に伸びが大きいのが20代で、「とても魅力的」と答えた人は昨年の2.2%から7.8%に、「やや魅力的」と答えた人も昨年の11.8%から22.2%へと大幅に増えた。40代と50代でもこの傾向がみられ、40代では「とても魅力的」が昨年の1.0%から5.6%、50代では昨年の1.7%から4.9%へと増加している。

 このように「魅力的」と答える人が急増した背景について、調査を行ったブランド総合研究所の田中章雄社長は、以下のように分析する。

「今回、魅力度の調査とともに行った『認知度』と『情報接触度』に関するアンケートでも、茨城県は順位を上げている。認知度は昨年33位から23位に、情報接触度は38位から24位へと上昇し、特に地元出身のアイドルやタレント、農林水産物、道の駅や農産品直売所などの認知度が上がった。これらの結果から、タレントなどが茨城県の農産品を紹介する機会が増えたことが魅力度上昇に寄与している可能性がある。

 その一方で、イメージや地域産品に関するアンケートでの評価は昨年から大きく変動しなかった。つまり、茨城県のイメージが変わったということではなく、露出等が高まったことで食材などの魅力が伝わり、魅力度の順位が底上げされたのではないか」

新型コロナが魅力度に
与える影響は限定的か

 今回の調査は、2020年6月下旬~7月中旬に行われており、新型コロナウイルスの影響を受けて結果が例年から大きく変化するかと思われたが、田中社長は、「新型コロナの地域イメージ・行動意向への影響は限定的」と語る。

「当社が47都道府県の住民に対して自分の住む地域への意識調査を行っている『都道府県版SDGs調査2020』の結果では、新型コロナの感染者数が少ないと都道府県の評価が上がる、感染者数が多いと評価が下がるなど、新型コロナの影響を受けている部分が多々見られた。しかし、今回のような全国の一般消費者に対して地域のブランド力を尋ねる調査では、あまり影響はないことが分かった。