男子受験生の増加が予想される学校

 以下の数値は、各校の最初の入試日に対する4つの模試の志願者数合計数値に基づく。

 まず、50%以上の増加となった3校がある。志願者数合計が100人に達していないので今後の変動もありうるのだが、共学校の東京都市大学等々力と青山学院横浜英和、男子校の聖学院である。

 次に、40%台の増加となっているのが男子校の日大豊山獨協で、前者は200人以上と人数的にも大きい。後者も100人を超えている。

 30%台の増加校としては、青稜、かえつ有明、東海大高輪台、日大藤沢、淑徳、開智日本橋、山手学院、京華が並んでいる。男子校の京華以外はいずれも共学校である。この中では、日大藤沢と京華が100人を超えている。

 駒場東邦は男子受験生の人気校で、志願者数合計も800人近く、群を抜いている。こちらは20%ほどの増加となっている。
 
 増加率10%台には、成蹊、サレジオ学院、日大第二、東京農業大学第一、桐蔭学園中等教育学校、法政大学の名が挙がっている。

 今度は、入試日ごとにそれ以外の学校についても見ていこう。2月1日では、いずれも男子校の早稲田、海城、武蔵、芝、本郷はほぼ前年並みか微増となっている。志願者数合計が50人に満たないため振れ幅が大きいものの、男子校の世田谷学園と高輪、共学校の成城学園、国学院久我山も増加している。

 2日入試では、前年維持か減少校が並ぶ中で、高輪(B)と国学院久我山(2回)が健闘している。3日入試も2日同様の傾向ではあるが、男子校の学習院(2回)が20%の増加となっている。この日は国公立の入試日でもあるが、筑波大学附属が10%台の伸びを見せている。