病気ではないが放置は危険
企業の大損失につながるケースも
インポスター症候群は心理傾向であり、病気ではありません。しかし、インポスター症候群の傾向がある人が会社から大きな仕事を与えられると、自分を卑下するあまり「自分には無理だ」という気持ちにとらわれてしまいます。そのまま仕事を続け失敗した結果、肉体的・精神的な限界を迎えて退社してしまったり、精神のバランスを崩してしまうケースもあります。
インポスター症候群はマネージャーにとっても危険です。
もし、インポスター症候群の傾向にある人がチームリーダーになると、最初のうちは「実力があるのに謙虚な人がリーダーになった」と部下たちに歓迎されるかもしれません。しかし、成功を重ねても自分を卑下し続けるリーダーに、部下は次第についていかなくなるのです。
部下、上司と立場を問わず、インポスター症候群について正しい知識を得ておくことは、仕事をしていくうえで非常に重要だといえるでしょう。