またこのアレルギーの原因となるたんぱく質(プロフィリン)は熱や消化酵素に弱いため、反応は主に口腔内だけで起きると言われているが、「実際には口腔咽頭症状のみならず呼吸困難、アナフィラキシーなどの全身性アレルギー症状をきたす症例も決して稀ではないので注意が必要である」と食物アレルギーの専門医である福冨友馬医師(国立病院機構相模原病院)は著書『臨床現場で直面する疑問に答える 食物アレルギーのQ&A』で述べている。

 なんとも恐ろしい、どうしたらいいのだろう。

 福冨医師は同著の中で「理由は明確になっていないが、プロフィリンにアレルギーをきたす患者は最初に、メロンなどのウリ科に反応して、その後徐々に反応する食物が増えることが多い」とも述べている。ということは、メロンなどのウリ科の食物でアレルギー症状がある人は、秋の花粉症に関連した食物アレルギーになっている可能性を疑ったほうが良いかもしれない。

 それでもし、食物アレルギーの兆候があった場合、対策としては、特に花粉飛散時期に原因食物を摂取すると重篤な症状をきたしやすいので、9~10月にかけてはこれらの食物を食べないようにするか、プロフィリンは加熱で抗原性を失いやすい性質があるので、加熱してから食べるようにするというのはどうだろう。

 ただし、素人判断はやはり禁物。アレルギーかもと思ったら、早いうちに専門医を受診することをお勧めする。アレルギー専門医、指導医がいる医療機関は、『日本アレルギー学会』のウェブサイトで検索しよう。

◎参考資料
・国立病院機構相模原病院 花粉症研究室
https://sagamihara.hosp.go.jp/rinken/kafunsyo.html
・「臨床現場で直面する疑問に答える 成人食物アレルギーQ&A」(福富友馬著/日本医事新報社)
・『栄養と料理』(2020年3月号/女子栄養大学出版部)