JR東海は10月19日、山梨リニア実験線で「L0系改良型試験車」の報道公開を行った。この車両の技術的部分については、4月13日付「リニアに改良型試験車両が登場!最新技術を徹底解説」にて取り上げたためここでは省くが、リニアの乗り心地と、車内設備についてリポートしたい。(鉄道ジャーナリスト 枝久保達也)
新幹線に比べて
車体が小さい理由
山梨リニア実験線は上野原市から笛吹市にまたがる42.8kmの実験用路線で、1990年に着工し、1996年に先行区間18.4kmが開設された。2008年に延伸工事に着手し、2013年に全区間が完成。営業開始時には本線に転用される。「L0系」は営業用仕様の第1世代車両として製造され、2013年から試験走行を行っている。
試乗は富士急行線禾生駅から約1㎞の距離にある実験センターからスタートした。リニアの乗降口は新幹線のホームのような開放構造ではなく、飛行機の搭乗口のように密閉されている。これは超電導磁石が発する磁界が人体に影響を及ぼすことを避けるために磁界シールドが設置されているからだ。