原油や株取引で経験したこと
古い話をしよう。
1970年代、私は積極的に原油に投資していた。当時の原油は1バレルたったの3ドル程度で、誰も見向きもしていなかった。誰もが「原油に投資するなんてバカだ」と言っていた時代に投資していたのだ。
原油に投資する理由をたずねてきた人もいた。そのとき、私は原油が可能性のある投資先であることについて、自ら調べ学んだことを伝えた。
実は当時は、原油の需要に対して供給がまったく追いついていなかった。誰もが知っている需要と供給の原則を思い出してほしい。「需要が増えれば価格は上昇し、供給が増えれば価格は下落する」という簡単な法則だ。私にいわせれば原油の価格が上がるのは必然だったのだ。
それでも彼らは理解を示さなかった。私に原油投資をやめるよう、忠告してきた人もいたほどだ。
彼らは、私が伝えたことを自ら調べなかった。結果がどうなったかは言うまでもないだろう。原油は高騰した。
同じく1970年代にロッキード社の株で儲けたときも、同様のことがあった。