お父さんの存在感(2)
「個人スペースの状況」

 お父さんの場所、とされるスペースがどんな状態なのかを見ます。ここでポイントなのは、まわりから見てどうか、ではなく、「ご本人にとってどうか」を推察していくことです。

例)個室やデスクなど、お父さん固有のスペースがほぼ使われていない
スペースを使いこなせておらず、放置されて物置のようになっている場合は、「場所があるのに無駄にしている」と、家族から不評を買っていることが多いものです。

 本人としては「いざ確保してみると、思ったほど使いたいものではなかった」というところなのでしょう。「お父さんの居場所」は、ただ個室やデスクをあつらえれば完成するわけではありません。

 セルフスペースは「適度に区切られていて、好きなタイミングでアクセスでき、自分の采配で管理できる場所」。誰にでも必要なものですが、部屋や収納の一部、棚の一角などで充分な人もいます。もし今、活用しきれていないのであれば、そのスペース全体の使い方の見直しをしてみても良いかもしれません。

例)個室やデスクなどを活用してはいるが、不本意な環境になっている
家全体にモノが増え、その一部がお父さんのエリアにも置かれるようになってきて不満、というケースもあります。その一方で、セルフスペースはしっかり機能しているものの、自分以外の家族が、リビングに集まって楽しそうにしているのを感じて寂しさを感じているケースもあるように思います。

 前者の場合は、お父さんのエリアにモノがはみ出さないよう、その他のアイテムの収納方法を見直す必要があるとわかりますが、後者はどうでしょうか。個人スペースだけが充実していても、「居場所と存在感」の問題は解決できないのが見て取れます。

 そもそも、家全体で考えれば、個人のスペースが占める割合などたかが知れています。そこで、最後に注目したいのが“モノ・場所を通じた関係性”です。