航空・鉄道 最終シナリオ#10
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航空会社の経営破綻が世界で相次いでいる。国を代表するような大手航空会社は持ちこたえられるのか。特集『航空・鉄道 最終シナリオ』(全18回)の#10では、世界航空大手の「キャッシュ余命」を最新決算から独自に試算。日本の2強であるANAホールディングスと日本航空の余命は1年だった。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)

キャッシュ余命は
ANA11カ月、JAL12カ月

 コロナ禍の影響をもろに受ける産業の一つが航空会社だ。故にコロナ禍が直撃してすぐにキャッシュ確保に走り、当面の資金繰りを確保した。稼げない状況が続き、せっかく確保した手元資金もどんどん吸い取られる。最新決算で見るとキャッシュはどこまで持つのだろうか。

 ダイヤモンド編集部では、世界航空大手の2020年4~9月期決算から、赤字企業が必然的に失うキャッシュの規模を示す「キャッシュバーン(キャッシュ燃焼額)」を独自に算出。このキャッシュバーンを20年9月末時点に保有する手元資金でどのくらいの期間維持できるか、言うなれば「キャッシュ余命」を試算した。

 日本の航空2強のキャッシュ余命はANAホールディングス(HD)が11カ月、日本航空(JAL)が12カ月だった。世界で航空会社の倒産が相次いでいる中、両社の状況は海外大手と比べてましなのか否か。これからの資金繰りや、財務はどうなっていくのだろうか。