現場で役立つ会計術#2
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企業経営上のKPI(重要評価指標)にはどんな種類があり、それらの道具を使う際は何に気を付けるべきなのか。特集『現場で役立つ会計術』(全17回)の#2では、代表的な経営指標「ROE(自己資本利益率)」を解説した上で、日本企業100社超への調査から浮かび上がった「ポストROEの最右翼」は何かまでを詳解する。(ダイヤモンド編集部 竹田幸平)

適切な「KPI」を設定して
現場の行動に落とし込むのが重要

 利益成長を続ける「強い会社」の多くは、企業の経営陣から現場レベルにまで適切な「KPI」を設定し、現場の行動に落とし込むことに成功している。まず、そのKPIとはそもそも何なのかを確認しておこう。

 これは「重要評価指標」などと訳されるが、要はチーム(組織)の目標を達成するための重要な指標であり、会社や各部門、個人でそれぞれ目指すべき数値のこと。ただし、やみくもに「とにかく売り上げをアップしろ」などと言われても具体的に何をすればよいのか迷ってしまうため、現場が行動に移せる粒度(細かさ)のKPIを設定するのがポイントとなる(下図参照)。

 元外資系投資銀行マンの「エクセル×ファイナンスマスター」として、多くの事業管理研修や企業サポートを行う熊野整氏は、「KPIの設定は将来の収益計画策定と表裏一体。魅力的でありながらも、計画通り行えばきちんと実現するような手堅い目標を立てることが大事だ」と話す。

 以降、企業経営におけるKPIを設定する上でのさらなる注意点や、代表的な経営指標であるROE(自己資本利益率)、さらに日本企業100社超の財務・経理担当者らへのアンケート結果から浮かび上がってきた「ポストROEの最右翼」は何かまでを解説していこう。