「テレワークになっても、SlackやChatworkといったビジネスチャットツールや、Zoomなどのテレビ会議システムなどを駆使すれば、コミュニケーションは問題ないと思っていた人も多かったかもしれません。しかし、実際にやってみると、仕事の話だけになりがちですし、当然飲みニケーションもできませんから、社員間のコミュニケーションが、不足するのは当然です。サイボウズが行った、職場の人とコミュニケーションをとる時間についての調査によると、『業務に関わるもの』では1日あたり『30分未満(0分含)』が6割、『業務に直接関わらないもの』では『0分』が4割という驚きの結果でした」(岡本氏、以下同)

話し方や見せ方は
YouTuberを参考に

 特に切実な問題なのが、テレワーク下での会議やプレゼンでのコミュニケーションだ。

 これまでの対面で行っていた会議やプレゼンと、何が最も異なるのか。岡本氏はこう指摘する。

「実際に対面する状況であれば、視線や表情をよく見れば、興味を持ってくれているかどうか、瞬時にわかります。ただ、そうした身体から発する信号は画面を通してだとわかりづらい。リアルと比べて、リモート上だと伝わる情報量が25%も減るという研究もあるのです」

 とすると、リモートで会議やプレゼンを行う際は、これまで以上に工夫を凝らさなければ、相手に伝わらないことになる。

 ではどのような対応策があるのか。岡本氏によると、YouTuberたちの振る舞いが参考になるという。

「日本人の特徴ともいえますが、結局何を言いたいのか、わからない人が多い。そういう意味では、人気なYouTuberほど、自分が何を言いたいのか、視聴者をどう楽しませるか、視聴者がどう受け止めてくれるか、を真剣に考えています。もちろん、すべてまねするのは難しいですが、参考になるポイントはあると思います」

 リモートでは、話し手だけでなく聞き手も「リアルよりも集中力が持たない」というケースは多い。

 そのため、より聞き取りやすく緩急をつけた話し方や、表情、プレゼン資料の見せ方などにも気を使う必要があるのだ。