4位には四国電力(774.5万円)、5位には中国電力(760.8万円)がランクインした。大手電力会社の存在感は、まだまだ地方では大きいといえる。「北海道・東北地方で年収が高い企業ランキング」においても、東北電力が1位、北海道電力が3位にランクインしている。

 注目すべきは従業員数だ。四国電力が4409人、中国電力が8256人(どちらも単体、20年3月末時点)と、その数からも地域の雇用を支えていることが分かる。なお、8位の中電工(708.6万円)は中国電力系の電気工事会社だ。中電工も単体従業員数が3379人と、地域における大きな雇用力を発揮している。

年収650万円超企業
業種別最多は「銀行」

 今回、年収が650万円を超えた企業は22社だった。最後に、この22社について傾向を確認しておこう。

 業種別に集計すると、最も多かったのは「銀行」で5社だった。詳細を見てみると、3位のトモニホールディングスのほか、阿波銀行(15位674.3万円)、伊予銀行(16位669.7万円)、山陰合同銀行(17位664.9万円)、中国銀行(20位658.8万円)という面々だった。人口減少や超低金利環境によって地方銀行の経営を取り巻く環境は厳しいが、収入面では地元で働く人たちにとってはまだまだ魅力が感じられる就職先といえそうだ。

 続いて多かったのは、「機械」で4社。1位のローツェのほか、吸引車などの特殊車両を製造する兼松エンジニアリング(6位743.2万円)、建設用クレーンを製造するタダノ(14位676.7万円)、ボイラーなどの製造・メンテナンスを手掛ける三浦工業(21位656.5万円)が入った。

 また、年収650万円超の22社を本社所在地の県別に集計すると、最も多かったのは広島県で7社だった。18位のマツダ(664.1万円)も広島県に本社を持つ企業だ。単体従業員数は2万2480人と、ランキング全50社の中でダントツだった。

 2番目に多かった県は香川県で6社。トップ10にランクインしたトモニホールディングス、四国電力、四国化成工業の3社のほか、四国電力系の四電工(11位685.1万円)、14位のタダノ、創薬ベンチャーのメドレックス(22位652.6万円)というラインナップだ。香川県は、四国で年収650万円超の企業が最も多かった。ほかの3県は、愛媛県と高知県が2社、徳島県が1社だった。

(ダイヤモンド編集部 笠原里穂)