JR西日本の「新たな監視システム」導入で、鉄道ビジネスはどう変わるのか
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JR西日本は昨年11月、地上設備の状態監視に向けたIoT化を推進するため、「IoTインフラネットワーク」を整備すると発表した。IoTは鉄道の検査業務をどう変えるのか。(鉄道ジャーナリスト 枝久保達也)

急速に広がる
モノのインターネット

「IoT(Internet of Things、モノのインターネット)」という言葉を耳にするようになって5年ほどがたつ。従来、インターネットはコンピューター同士を接続していたが、IoTではモノに通信機能が搭載され、インターネットを介してデータを伝達する。これによりモノを操作したり、モノの状態を知ったり、モノの位置や動きを検知したりすることができる。

 IoTという言葉は元々、イギリスの技術者が20年ほど前に提唱した概念だそうだ。ただ、1980年代にもあらゆるモノにコンピューターが組み込まれる「ユビキタスコンピューティング」が提唱されていたように、こうした考え方は古くから存在していた。

 それがここ数年で急激に一般化するようになったのは、センサーの高性能化や低価格化、ネットワークインフラの整備拡充に伴い、モノを直接インターネットにつなげるのが容易になったことが背景にあるという。ようやく技術が追い付いてきたということなのだろう。