丸亀製麺のトリドールが人事部門トップに元マーケターを据えた理由
マーケティング思考の組織改革、その真髄とは? Photo:PIXTA

マーケティングの考え方が役立つのは、マーケティングそのものの実務だけにとどまらない。経営や組織づくりにも生かすことができるのだ。では、実際にはどうすればいいのか。丸亀製麺を運営するトリドールホールディングスの取り組みを例に考えてみたい。(ダイヤモンド編集部 笠原里穂)

丸亀製麺のトリドールが
マーケ思考で挑む組織改革

 当連載の記事『元ネスレ高岡氏が語る「日本企業でCMOが本当にやるべき仕事」』で前ネスレ日本代表取締役社長の高岡浩三氏は、「経営に関わる全てのプロセスはマーケティング活動といえる」と指摘している。

 マーケティングが必要なのは一つの商品やサービスのプロモーション領域にとどまらない。変化の激しい時代に企業が生き残っていくためには、経営戦略や組織づくりにおいてもマーケティング思考が役立つ。

 では、マーケティング思考を基にした組織づくりでは、何がポイントとなるのか。今回は丸亀製麺を運営するトリドールホールディングスの取り組みを例に、そのヒントを探ってみたい。

 目下、外食産業は新型コロナウイルスの感染拡大により、大きな打撃を受けている。また、コロナ前から深刻な人手不足に悩まされていた業界でもある。業界の離職率は高く、「きつい職場だ」「休みが取れない」といった負のイメージも付きまとう。

 そうした人材に関する課題も大きい業界に身を置くトリドールだが、どのように課題を捉え、組織改革に取り組んでいるのか。その改革の背景には、「マーケティング思考」が存在していた。