「軸の仮置き」の
3つのステップを紹介!

 では、実際に「軸の仮置き」をするには何から始めればいいのか。濱田氏は以下の3つのステップで進める方法を推奨する。

【ステップ1】「主体者として前向きに取り組めた経験」の棚卸し

 自分の強みや経験を明らかにするために、自らが主体的に前向きに取り組めたことを箇条書きにし、さらにそれを深掘りしていくのが最初のステップだ。具体的には下記の段階を追って進めていくと取り組みやすい。

 もし前向きに取り組めたことがなければ、心地よくできたこと、自然とできること、ストレスなくできることを挙げていっても構わない。

(1) あなたが大学生の間に取り組んだことを挙げてください
※学業・アルバイト・サークル・趣味・習慣など、就活に使える話かどうかは全く気にせず、思いつく限り書いてみる。
例)ダンスサークル、靴屋さんの販売バイト、米国への短期留学

(2)(1)で挙げたそれぞれの取り組みの中で自分が「主体者」となった出来事を挙げ、順位付けしてください(1位~3位くらいまで)
例)順位:1位 時期:大学3年の6月 
取り組んだこと:ダンスサークルの公演。自分が執行代の年の公演で、ライブ配信による公演のトリの曲の創作を担当した。

(3)(2)でつけたランキング1位~3位の出来事について、A~Fに即して詳しく書き出してください(初めて聞く人が場面を想像できるくらい詳しく書く)
A:出来事
B:概要(いつ? どこで? 団体での取り組みならば、何をする団体?)
C:大変だったこと(Before)
※何が自分にとって大変だったのか? 何を課題や問題と捉えたのか。
D:どんな思いで取り組んだのか
E:何をどうしたのか ←ここがポイント!
F:結果どうなったのか(After)

 実はこのA~Fまでを完成させると、エントリーシートや面接でよく問われる「学生時代に最も打ち込んだこと」も書けるようになる。