「利子だけ」で暮らせないだろうか
「サラリーマン生活ができない」
「睡眠を最優先させる」
と、人生の優先順位を決めたら、次はゴールだ。
ダラダラと大学生活を続けていた僕は、あることをきっかけに人生を逆算するようになる。
それは、郵便局の定期預金の話を知ったときだった。
当時、3%の利子が付く定期預金があった。
「5000万円の貯金があれば、何もしなくても150万円が毎年手に入る」
そうなれば、一生ダラダラと過ごせると考えた。
学生時代なんて、ひと月6万円も使わない生活だったから、5000万円を貯めれば、いまと同じ生活が永遠にできると信じた。
「じゃあ、5000万円を貯めるにはどうすればいいだろう?」
そんなことを考えるようになった。人生のゴールが定まり、レールを外れた瞬間だった。
ゴールがあると、なんとなくでも向かって行っている方向がハッキリする。絵に描いた餅くらいのほうがちょうどいい。
あまりに具体的すぎる目標よりは、漠然と「こうなっていればいいな」という状態を想像してみる。
すると、なんとなくその方向に1つ1つの行動がつながっていくようになる。
「5000万円に向けて、特許を取るようなことで一発当てる必要がある」
頭の片隅にそのことがあるのと、ないのでは、日々の過ごし方が変わってくるのだ。
そして「僕1人だけ」になった
そうやって僕は自分なりのロジックを組み立てて、インターネットにどっぷりの生活に入っていった。
一方で、学生時代の起業仲間は、みんな普通に就職していった。
社長の僕だけが、1人、会社に残った。
僕はまわりに合わせるようなことはしなかった。
自分にとって大事なことは、自分で決めたのだ。