銀行から借金するときの注意点

 銀行は、相続税を払う目的でもお金を貸してくれますが、一般的にこの場合の金利はかなり高く、年利3~10%前後になることが多いです。

 ちなみに、延納の利子税は1%前後で銀行の金利よりも安いです。しかし延納は、当面の生活費(3ヵ月分)だけの金銭を残し、それ以外の金銭はすべて納税に充て、それでも賄い切れない部分にだけしか認められません。非常に厳しい制度なのです(下図参照)。

「借金すれば相続税対策になる」に騙されないで!

 一方、不動産を買うためのローンは、不動産に抵当権を設定される代わりに、金利は比較的安く、自宅として使うなら住宅ローン控除が使え、投資用として使うなら利息は経費として扱えます。

 相続税を払うための借り入れに比べてかなり得です(相続税を払うための利息は経費にできません)。そういった意味でも、あえてローンを組んで余裕資金を確保しておくのも一つの手ですね。