こうしたセルフマネジメントにおいて、中村さんが特徴的なのは「記録」です。アップルウォッチを使って、手間をかけずに、睡眠だけではなく、「毎朝体重計に乗る(体重計と連動)」「毎月の走る量を確認する(1カ月100km目安)」ということもしています。

「定点確認すると良いですよね」という経営者的思考で日頃からログをつけているせいか、運動や食生活をかえると睡眠の質がよくなる、など「こうすればこうなる」というご自身の傾向をしっかり把握されています。たとえば、「ランチに炭水化物をとりすぎると確実に眠くなるのがわかる」というのもひとつです。

 最近の中村さんのランチは、デリバリーをしたり、テイクアウトをしたり、お店に行ったりと様々。それでも、生活に「外食」の存在が必ずあるのは、飲食店を応援したいという気持ちはもちろん、それが生活を豊かにしてくれるものだという実感があるからだといいます。

 そんな中村さんのお店選びのポイントは、「一緒に行く人に、何を楽しみに行くのか伝えやすいこと」。たとえば、「お米がすごくおいしいんだよ」「ワインがリーズナブルなんだよ」「ここのパスタが絶品なんだよ」というように、イメージしやすいと、誘った相手の期待値がずれずにより幸福度が高い食事になるといいます。

「好きなひとたちと美味しいご飯を食べることは、メンタルヘルスにおいても欠かせないですね」――これは、今誰もが感じていることではないでしょうか。

 終始笑顔を絶やさず、画面越しであるのを忘れてしまうほどの高い熱量でお話してくださった中村さん。健康の3本柱が「食事」「運動」「睡眠」であることの意味を改めて感じた時間でした。

(栄養士・食事カウンセラー 笠井奈津子)