ソニー
ソニー社員が働きがいを感じる理由とは? 写真提供:ソニー

近年、ようやく日本企業でも進みはじめた働き方改革。しかしソニーでは、30年前からフレックスタイム制を始め、2015年からは年次によらず現在の役割に応じて等級や報酬が決まるジョブグレード制を導入するなど、働き方改革の面でも先端企業だった!  今回は、OpenWorkが行った『社員が選ぶ「働きがいのある企業ランキング2021」』でも5位にランクインしたソニーに話を聞いた。(ダイヤモンド・セレクト編集部 林恭子)

創業時からの理念は
「実力本位」「自由闊達」

「形式的職階制を避け、一切の秩序を実力本位、人格主義の上に置き、個人の技能を最大限に発揮せしむ」
「自由闊達にして愉快なる理想工場の建設」

 これらはいずれも、ソニーの前身である東京通信工業の『設立趣意書』に書かれた創業者の言葉だ。同社のエレクトロニクス人事部門・人事企画部・報酬Gpの陰山雄平統括課長は、「ソニーの企業理念や文化、人事制度の原点は、創業者の言葉にある」と語る。

 とはいっても、ソニー社員がイメージする同社の企業理念や文化は一つではなく、十人十色なのだという。なぜなら「多様性」こそが、ソニーらしさだからだ。

ソニー吉田憲一郎会長兼社長 CEO
ソニー吉田憲一郎会長兼社長 CEOが、バーチャルプロダクション技術を用いて、全世界の社員へメッセージを発信している様子(ソニー公式YouTubeより)。同社では、グローバルで約11万人のグループ全社員を対象とする会同を四半期に一度開催している

 ソニーでは人材戦略を考える上で、人材を「群」ではなく「個」と捉えて、個を生かす機会の提供と支援を行ってきた。つまり、意欲あふれる社員の成長が会社の成長につながると考える「選び合い、応え合う関係性」が基本的な人事理念だという。

 実際にOpenWorkに寄せられている同社の社員クチコミにも、「若いうちからわりと任せてもらえたので、たくさん勉強と経験を積むことができ、働きがいは常に感じて楽しく働くことができました」(マーケティング、女性)という声があり、若手社員の成長を積極的に支援していることが分かる。

 では、多様な社員が成長を実感しながら働けるという同社では、具体的にどんな制度で社員の働きがいを支えているのか。今回は、3つのポイントを厳選して、ソニー社員が働きがいを感じる秘密を紹介していきたい。

<働きがいのある企業のポイント(ソニー編)>
(1)現在の役割で等級、報酬が決まる「ジョブグレード制度」
(2)1992年から開始!柔軟な働き方ができる勤務制度
(3)50年以上前から当たり前「社内募集制度」