では、実際どのような運動を行っていけばよいのでしょうか。
立ち上がって1分間歩きまわったり、ストレッチやマッサージを行ったりするだけでも腰への負担を軽減させる効果があります。もう少し時間が取れるようなら外に出て気分転換がてら散歩をするのもよいでしょう。
YouTubeなどに短時間で簡単にできる運動動画も紹介されているので、それを利用するのもよいかもしれません。
一定時間おきにストレッチを行うことが大変という人は家事を利用するのはいかがでしょうか。
お昼に食べたご飯の食器を洗ったり、洗濯物を干したり取り込んだり、掃除をすることで「座り続ける」という状態を回避することができ、腰への負担を軽減することができます。トイレに定期的に行くのも効果的ですね。
シドニー大学が世界20カ国の国民を対象に行った調査によると、日本人は一日で平均して最も長く座っている国であったといいます。在宅勤務によってその傾向はますます強まっているといえるでしょう。
この機会にぜひ生活習慣から見直していくことをおすすめします。
そして、個人の努力はもちろんですが、会社としても在宅などで働く環境の整備を「自己責任」とするのではなく、積極的に援助を行って環境を整える手助けを行うことが大切だと考えます。
(監修/池井佑丞医師)