アップルが競合サービスを自社プラットフォームに置く戦略的理由
プラットフォームの本当の強みとは? Photo:123RF

プラットフォームビジネス成功のカギは
「ネットワーク効果」にある

 近年、「プラットフォーム」という言葉をビジネスにおけるあらゆる場面で耳にするようになった。

 しかし筆者は、世界の時価総額上位を独占し急成長をしてきた米国のGAFAM(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)や中国のBAT(バイドゥ、アリババ、テンセント)に共通する経営戦略論としてのプラットフォームの強みや戦略の意義が、きちんと理解されていないことを大変憂慮している。

 今回は、改めてプラットフォームビジネスの強さの秘密とは何か、事例を交えて解説したい。

 たとえば、ネットフリックスは後述するプラットフォーム戦略(R)におけるプラットフォームではないというと驚く方も多いかもしれない。その理由は最後に述べよう。
※プラットフォーム戦略(R)は株式会社ネットストラテジーの登録商標

 筆者が2010年に上梓した『プラットフォーム戦略』(東洋経済新報社)では、プラットフォーム戦略(R)の定義として「複数の関係するグループを、場あるいは舞台(プラットフォーム)に載せることで、外部ネットワーク効果を生み出し、一企業という枠を超えた、新しい事業のエコシステム(生態系)を作り出す」経営戦略と述べた。

 つまり自社以外の企業を自社のプラットフォームに参加させることでネットワーク効果を生み出し、新しい生態系を生み出すことこそがGAFAMの強さの秘訣(ひけつ)であり、逆に言えばネットワーク効果を生み出さないプラットフォームをつくっても企業の急成長は見込めないのだ。