満足のいく就職活動ができた学生とそうでない学生は、就職活動内容にどのような違いがあるのだろう。クロス・マーケティング(中央区)の調査によると、事前準備の内容などの違いが満足できた学生とそうでない学生の差を生むことがわかった。
調査期間は2012年9月18日~24日。新卒採用サイト「Good find」の登録者で、2013年卒業予定の大学生、ならびに大学院生で就職活動を経験した学生が対象。有効回答数は165。就職活動の結果に「とても満足している」「やや満足している」と答えた学生を「満足層」、「どちらともいえない」「あまり満足していない」と答えた学生を「非・満足層」として、それぞれの活動内容を分析している。
書籍に頼ることが多い?
「非・満足層」の就職活動
調査のサンプル数が少ないため、この調査だけでは言い切れない部分も多いが「事前準備で最も力を入れた項目」で大きな差が出たのは、「業界研究」だ。
満足層でも非・満足層でも、最も多かったのは「自己分析」、次は「個人面接」だったが、どちらも満足層の方が「力を入れた」と答えた割合は多かった。逆に「満足層」で少なく、「非・満足層」で多かったのが、「業界研究」に最も力を入れたという回答だった。
また、就職活動の際に購入した本を複数回答で聞いたところ、満足層・非・満足層ともに最も購入した割合が高かったのは「SPIなどの適性検査・筆記試験対策本」。どの書籍でも満足層より非・満足層の方が購入した率が高く、このことからも推測できるように「就職活動および社会人準備のために、特に本は購入しなかった」と答えた人は、非・満足層より満足層に多かった。特に満足層で購入率が低く、非・満足層で購入率が高かったのは、「業界研究本」「自己分析本」「ビジネスマナー本」だった。