会社の実態は
決算書に表れる
「ある会社の実態を調べたいと思ったら、どうするか?」
この質問に対して、あなたはどのように考えるだろうか。インターネットや新聞・雑誌の記事を調べる、製品やサービスを実際に体験してみる、ツテをたどってその会社の社員に話を聞いてみる、などさまざまなやり方があるはずだ。もちろん、これらの方法は決して間違ってはいない。すべて有用な情報源だ。
しかしながら、これらの情報はすべて数字の裏付けのない定性的な情報だ。会社の本当の実態をつかむためには、定性的な情報だけではなく、定量的な情報で数字の裏付けを取る必要がある。
定量的な情報として、私たちがまず手にすることができるのは、決算書だ。上場企業であれば、有価証券報告書や決算短信といった形で決算書を開示している。そして、決算書には会社の経営の実態が必ず表れる。こうした数字を使って、会社の実態を読み解くことが重要だ。