【日野八坂神社】
新選組ゆかりの地、日野の総鎮守

600年以上の歴史を持つ市の重要文化財600年以上の歴史を持つ市の重要文化財

 祇園信仰の神社で、かつては牛頭天王(ごずてんのう)を祀る「牛頭天王社」と呼ばれていました。社伝によると『玉川の淵にあやしい光が輝き、川の底からひろい上げられた牛頭天王像を鎮守として祀った』のが神社のはじまりとされています。主祭神は、素盞嗚尊(すさのおのみこと)で、五穀豊穣、疫病除け、子孫繁栄などの御利益があります。

 1570(元亀元)年、現在の甲州街道の道筋が定められたことから現在の場所に遷座。本殿は1800(寛政12)年に建造されたもので、精巧な彫刻がほどこされた江戸後期を代表する神社建築として日野市の指定重要文化財にも指定されています。

本殿は覆殿(おおいどの)という建物のなかにあります本殿は覆殿(おおいどの)という建物のなかにあります

 日野八坂神社は、幕末に活躍した新選組ゆかりの神社としても有名です。主要メンバーの土方歳三と井上源三郎は現在の日野市出身で、井上家と親戚関係だった沖田総司も日野で過ごした時期があったとされています。彼らが入門した天然理心流の剣術道場もあり、後に新選組を結成する剣士たちの交流は日野から始まったといえます。こちらでは沖田総司や井上源三郎など、天然理心流門人が奉納した「天然理心流奉納額」が残されていて、例大祭と「ひの新選組まつり」の当日だけ公開されています。

力強い模様でインパクト大の御朱印がいただけます力強い模様でインパクト大の御朱印がいただけます

 御朱印帳や御朱印にも、だんだら模様(新選組の旗や着物の袖に入った浅葱色の山型模様)が多く使われています。絵馬も新選組の旗印と同じ「誠」の文字が描かれていて、こちらも人気です。

 ほかにも、巫女のイラストが描かれた御朱印やスサノオノミコトが読んだ日本初の和歌が書かれた御朱印、江戸幕府幕臣、山岡鉄舟がこの神社で読んだ和歌の特別御朱印など、バラエティ豊かな御朱印が頂けます。

巫女のイラストとピンクの文字がかわいい!巫女のイラストとピンクの文字がかわいい!
■日野八坂神社
・住所:東京都日野市日野本町3-14-12
・アクセス:JR日野駅から徒歩約3分
・御朱印授与時間:9:00~17:00