今はすご腕の個人投資家もさまざまな失敗を乗り越えて、今の資産と投資スタイルを築いた。特集『決算直前 米国&日本 最強の投資術』(全13回)の#7では、資産1億円超えの投資家8人に、初心者の頃に知っておきたかった「投資の落とし穴」と、会社員に向く投資法についてアンケート。投資法もさまざまなので、自分に合ったスタイルが見つかるはずだ。(ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)
株高でも勝てない個人投資家は
勝ち組投資家のアドバイスに学べ
3度目の緊急事態宣言が発令されたが、株式市場の環境は悪くない。NYダウが高値を更新中で、日経平均株価も30年ぶり高値水準にある。
ただし、全体相場が堅調なことと、個人投資家がもうかっているかは別問題だ。アベノミクス以降の株高局面でも、「個人投資家の半数以上は損をしている」という調査もある。
ネット証券によると、新型コロナウイルスの感染拡大で株価が急落した昨年3月の大底で損切りし、買い戻せていない個人投資家も少なくないという。また近年はSNSやオンラインの投資サロンで推奨された株に飛び付いて、大損するケースもある。
では、どうすればいいのか。プロのアドバイスも役に立つが、より実践的で参考になるのが「勝ち組の個人投資家」によるアドバイスだ。彼らも最初から成功したわけではなく、さまざまな失敗を乗り越えて資産を築いてきたからだ。
そこで今回は資産1億円以上の個人投資家に、初心者の頃に知っておきたかった「投資の落とし穴」と、会社員に向く投資法について取材。銘柄選び、売買タイミング、投資スタイルの確立、リスク管理……、株式投資には多くの落とし穴があるが、勝ち組投資家はどう対応しているのか。
投資スタイルが違うのでアドバイスはさまざまだが、共通点は「投資は自己判断で実行」すべきで、「自信過剰」は厳禁ということ。もし、株式投資がうまくいかずに悩んでいて、本気で成績を向上したいのなら、ぜひ次のページの8人のアドバイスを読んでほしい。