キリンは関西系がTOP10の過半
アサヒは国立大が上位に躍進

 20年の主要ビール会社の採用大学ランキングは、各社で顔触れに変化があった。キリンは前年1位の早稲田がTOP10から姿を消し、前年同率5位の慶應が1位となった。早稲田に代わって関西大学が同率8位でTOP10にランクインしている。その結果、TOP10のうち関西系の大学が6校と過半数を占めた。

 アサヒビールは慶應と早稲田が同率1位となった。20年の特徴は、国立大学が上位に上がったこと。同率3位に東京大学、大阪大学、神戸大学が並んだ。いずれも前年はTOP10圏外だった大学だ。また、同率3位の法政大学、同率8位の上智大学と中央大学も初めてTOP10に入り、10校中6校が初のランクインとなった。

 サントリーHDは1位早稲田、2位慶應で、前年と早慶の順位が入れ替わった。同率3位には前年TOP10圏外だった東大と前年同率4位の同志社が入った。同率6位の横浜国立大学、同率9位の北海道大学、九州大学、関西学院大学はいずれも、前年のTOP10圏外からのランクインだ。

 ビール4社の中で、前年からの変化が最も大きかったのはサッポロビールだ。20年の1位は前年2位の早稲田、2位は前年同率5位の法政だった。前年1位の明治は同率10位に順位を下げた。特徴的なのは、新顔が多いこと。TOP10にランクインした27校のうち、21校が新たな顔触れだ。同率3位の北大、大阪大、学習院大学、東京理科大学はいずれも初のランクイン。同率10位には千葉大学や信州大学、静岡大学、滋賀大学、岡山大学など新顔の地方大学が並んだ。

キリン、アサヒ、サントリー、サッポロ「採用大学」ランキング2020!【全10位・完全版】