家族を巻き込む片づけの極意その2
「不完全燃焼させない」終わらせ方

 片づけが停滞したときの「嫌だな~」という感覚には要注意。放置していると、作業が進まないまま、「惨敗」という印象で1日が終わってしまいます。停滞する背景には2つの原因が考えられます。そこに気づいて、一刻も早くやり方を切り替えること。手が止まらないようにどう持っていくかポイントです。

1)捨てられないなら「分けるだけ」でいい

 自分なりにがんばっていたのに、横目で見ていた家族に「それしか捨てないの?」とマウントを取られると、腹も立つ上に、やり切れる自信がみるみるしぼんでいきます。もしもあなたが逆の立場なら、そういうやり方で家族を責めて、やる気をそいではいけません。

「どれだけ捨てられるか」を片づけの成果にするのはやめましょう。これ以上の「捨てる判断」が難しいなと感じたら、「要る/要らない」ではなく「絶対使う/たぶん使わない」で分ける方法に切り替えます。家族にもそう促してください。

 今後の生活で「絶対必要なモノ」さえしっかりまとまれば、片づけは絶対にうまくいきます。キッチンなら、1年以内に使う可能性がある食器・鍋・調理器具。クローゼットなら、このシーズンで絶対着る服、使うかばんや小物です(衣替えをしないクローゼットなら、オフシーズンも同じようにまとめる)。