途中で手が止まってしまったら
「絶対に使うモノ」をしまう場所から確保

2)判断するのに疲れたら「使うモノ」のことだけ考えればいい

 片づけは慣れない判断の連続で、脳は意外に早く音を上げるものです。最初はやる気にあふれていたのに、途中で手が止まってしまったときの絶望感は、きっと多くの方が経験済みのことでしょう。こうなったら、これ以上同じことをがんばってもムダです。残りの時間を有効に使うために、先ほど分けた「絶対に使うモノ」をしまう場所から確保していきましょう。

「たぶん使わない(けど手放し難い)モノ」は、今後の生活でもおそらく出番はないでしょう。「後でもう一度見て判断しよう」と部屋の真ん中に出しておくのも、そのまま放置される可能性が高いので、やめましょう。ざっとまとめて収納の隅に固めて、眠らせておくのが賢明です。次回の片づけでカタをつける、宿題にしておいて良いのです。

 片づけが不完全燃焼で終わるか、達成感を得て終わるかは、アフターの見た目だけでなく「その後の生活で使い勝手がどう変わったか」でも決まります。「たぶん使わないモノ」に時間を割くよりも、「絶対に使うモノ」のしまい方に時間をかけた方が、有意義です。

 どんなにがんばって大掛かりに片づけても、暮らしは日々変化しており、いずれ収納の見直しをする時がきます。このGW、家族の片づけは、ぜひ全員が「がんばった/できた/良くなった」などの達成感を共有してしめくくることを目標にしてみてください。今後また、大掛かりな片づけが必要になったときに「またアレをがんばるか!」という前向きな気持ちになれます。

(家族の片づけコンサルタント sea(しー))