幸せがふえると、成果も大きくなる
元気になった相談者さんから「カウンセリングの帰り道、電車の中で広告の色が美しく、鮮やかにみえた」「鳥の声がよく聞こえるようになった」などのお便りをいただきます。
「成果を出す自分でなければならない」「趣味でも仕事でも、他の人よりうまく出来ないなら意味がない」など、自分が成果にとらわれていたことに気づき、「私は私でいいんだ。自分の幸せを大切にしていいんだ」と安心したとき、変化が起こります。まるで幸せを感じる力が開花したかのように、世界の美しさや優しさ、嬉しいことをめいっぱい感じられるようになるのです。
成果は客観の世界、幸せは主観の世界にあるもの。この2つは性質がちがうとお伝えしました。もしかしたら、「自分の幸せを大切にすると、成果が出せなくなってしまうのでは?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。ですが、成果と幸せはトレードオフの関係ではありません。おもしろいことに、自分の幸せを大切にすることで、むしろ成果も大きくなっていきます。
繊細さは、まずは自分の幸せのために活かそう
幸せをふやすもうひとつのポイントは、「繊細さは、まずは自分の幸せのために活かそう」ということです。ひといちばい感じ、深く考え、味わう。この繊細さは、人のために活かすこともできますし、自分のために活かすこともできます。
繊細さんは感じる力が強いため、相手のニーズや世間の声をキャッチしやすくなっています。そのため、つい「人のため」に動いてしまい、自分が後回しになってしまう方も多いのですが、まずは自分の幸せのために、繊細さを活かしていきましょう。自分が幸せになることで、まわりの人に自然と優しくできますし、見返りを求めずに手助けできるようになります。
(本原稿は『今日も明日も「いいこと」がみつかる「繊細さん」の幸せリスト』武田友紀著の抜粋です)