オンライン会話でのあいづちで使える「5つの質問」

 このようにあいづちは、話の潤滑油と言われています。うまいあいづちが打てると、初対面の人とでも会話が弾みます。コツは、相手のセリフに対してピンポイントであいづちを打つこと。例えば、相手が「最近、かなり真剣にゴルフをやっているんだけど……」という話をしてきたら、

「真剣に、ですか!それはすごいですね」
「ゴルフですか!それはいいご趣味ですね」

 などと、具体的に相手の話のどこに反応しているのかを伝えてから、あいづちを打つのです。

 一方、オンライン会話でもっと話を膨らませたい、という時におすすめなのが、「質問」を使う方法です。相手が話したい内容について、次の5つの質問を順番にしていくのです。

1.動機=なぜ始めたのか……始めたきっかけや動機を聞きます
2.成果のプロセス……どんなところが面白いのか、成果のプロセスを聞きます
3.打ち込み具合……どのくらい真剣に打ち込んでいるのかを聞きます
4.やってよかったこと……成果や効果を聞きます
5.学んだことはあるか……得たもの、学んだことを聞きます

 インタビュアーになったつもりで、順番にこの5つの質問をしていくだけで、あとは相手が勝手に話してくれます。

 この質問は、お客様はもちろん、職場の世代間ギャップを埋めるコミュニケーションにも効果的です。部下は、自分の価値観を押し付ける上司より、自分たちのことに興味を持って話を聞いてくれる上司とコミュニケーションが取りやすいと感じています。

 プライベートのことはあまり話したくない、という若手も増えていますが、その人が話したいこと、趣味などをテーマに取り上げれば、饒舌に語り始めたりするものです。

 ぜひ、テレワークで関係性が希薄になっているなと感じていたら、1on1の対話や雑談に取り入れてみてはいかがでしょうか?