企業が再生可能エネルギーの購入を拡大する中、石油メジャーも一枚加わろうと乗り出している。英石油大手BPや英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェルなど欧州の石油大手は風力・太陽光発電所を新設。米アマゾン・ドット・コムやマイクロソフトなど大企業への電力供給契約を取り付け、従来型の電力会社の領域に踏み込んでいる。こうした動きの背景には、二酸化炭素(CO2)排出量を抑えようとする企業が増えていることがある。ブルームバーグNEFによると、企業による再生可能エネルギーの購入は昨年、過去最高に上り、今年もその記録を塗り替える勢いだ。石油メジャーは化石燃料への依存低減と低炭素経済への移行に備える中、電力供給の長期契約を獲得すれば新たな収益源となり、風力・電力発電事業への参入が促されるとしている。
「グリーン電力」供給に商機、石油メジャーも参入
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