――投資家向けコラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  米国人による4月の支出額は前月から伸びた。ただ、モノの購入は減っている。  米商務省が28日発表した個人所得・支出統計では、個人消費が前月比0.5%増加した。政府の景気刺激策による給付金で急増していた3月からさらに増えており、申し分のない内容だ。全体をけん引したのが、1.1%増となったサービス向けの支出だ。これは新型コロナウイルス感染者が減り、ワクチン接種が進む中で、消費行動の変化を映し出している。一方で、モノに対する支出は減少。とりわけ食料品や洗浄製品など、非耐久財向けが落ち込んだ。