どんな時代でも生き残れる不動産投資家になるための極意とは何か? 不動産投資で利益をあげ続けるためには、基本となる知識やノウハウを学ぶ必要があります。ハーバード大学デザイン大学院で最先端の知識を学び、それに自身の体験から得たノウハウをミックスして体系化したハーバード式不動産投資術』(上田真路著、ダイヤモンド社)が発売されました。本連載では、世界のどこでも通用する、遍的で再現性のあるナレッジである不動産投資術について、同書の中から抜粋してそのエッセンスをわかりやすくお届けします。良い不動産をデザインするとは、どういうことか? 驚異のリターンを実現するファイナンスの極意とは? 不動産投資のリスクをどうコントロールしたらいいのか? などについて、実際の事例(ケース・スタディ)を踏まえてそのメカニズムを解き明かしていきます。不動産投資を始めたいと思っている人、すでに始めている人、さらに上を目指したい人必読です。好評連載のバックナンバーこちらからどうぞ。

一般の不動産投資家が避けがちだが収益のリターンが出やすい建物とは?Photo: Adobe Stock

その土地に合った用途は何か?

 高い実質収益(NOI)を実現するための用途とは、どういうものだろう?

 候補の土地は神楽坂駅からも徒歩5分ほどで、繁華街から少し奥まったところにあるため、秘匿性の高い隠れ家バーやレストランはどうだろう? 歩いてみると、そういったオーナーシェフのお店が目につく。

 また、ボラティリティ(事業の浮き沈み)は大きいものの、ファミリータイプの住人が民泊事業を営むことも副業としてできるのではないだろうか?

 さらには住みながら働くオフィス+LDKとしても、フリーランスの方やITエンジニア、士業の方にもニーズはあるのではないか?

 そういった方々が自分の仕事場や家に顧客やゲスト、友人を招きたくなる内外装デザインやホテルグレードのバスユニットやキッチンを設置してはどうだろう?