仲間の親切なアドバイスにも反発する

 このような人物は、同僚など仲間の親切なアドバイスにも反発し、不機嫌になるから厄介だ。

 上司から振られた書類作成の作業に手こずっているのを見て、その作業に慣れている同僚がコツを教えると、口では「ありがとう」と言うものの、表情が硬く、心から感謝している様子はない。むしろムッとした感じで、親切にしてもらったのに不穏な空気が漂う始末。

 作業に悪戦苦闘している後輩に対して、親切心からアドバイスしたのに、「それって、自慢ですか?」とイラッとした感じで言われ、あぜんとしたという人もいる。

 親切心に基づくアドバイスであっても、とらえようによっては、“今の自分のやり方ではダメだ”という意味にもなる。アドバイスによって助かるのは事実だから普通なら感謝するものだが、このようなタイプは、自分を否定されたような気になるのだ。だから不機嫌になる。

 特に同僚からアドバイスをもらうと、「ほら、分かったか。オレの方が仕事ができるんだよ」とマウンティングされたような気になってしまう。だから厄介なのである。