【Zoom疲れの原因2】ずっと自分を見つめている

対面の日常生活で自分自身を見続けることがどれくらいあるでしょうか。

1時間ずっと自分を見ているなんてほとんどないですよね。

でも、Zoomの基本設定では、自分の映像が写るようになっています。つまり、Zoom会議では、常に自分の姿が視界に入ってくるのです。

自分の姿を見ているときの心理状態についての研究が積み重ねられてきましたが*3、低い自己評価をしがちで、ストレスにつながりやすいことがわかっています。

この問題は、Zoomの設定で自分の映像をオフする設定をすることで解決できます。

【Zoom疲れの原因3】画面の前に釘づけになる

Zoomでミーティングをするには画面を見ていなければなりません。

また、ウェブカメラに収まっていないと、自分が相手に認識されません。

少しでも動いてしまうと、画面が見えにくくなったり、自分が相手の画面の枠から外れてしまう。

そのため、通常の会議の環境より、体を動かす頻度や幅が小さくなってしまいます。

通常のコミュニケーションのときには自然にしているジェスチャーも減ってしまいます。

微妙な体の動きやジェスチャーなどが、思考力や学習効果などに影響することがわかっています*4

つまり、画面に釘づけになってしまっていると、頭がうまく働かない、最大限のパフォーマンスに直結しないのです。

電話をしているときには足を伸ばしたり、背伸びをしたり、歩いたり、実は体を動かしているものです。

電話の会話はオンライン会議よりよいパフォーマンスにつながってきた側面もあるかもしれません。

この問題の解決法としては、外づけウェブカメラやキーボードなどを使い、なるべくコンピュータやスクリーンから距離をとって会話をしてみることです。

少し動いても画面から外れることがなく、画面を少しでも遠目に見ることで、釘づけ効果を減らすことができます。

【Zoom疲れの原因4】認知的負荷の増大

ここまで紹介したZoom疲れの原因は、対面の会話に比べ、より大きな負荷を私たちの脳にかけてしまいます。

普段なら話し手か目線をやった先の人しか見えないのに、Zoomのオンライン会議の場合、参加者すべての顔が詳細に入ってきます。

そうした環境では、いつもより多くのものを認識しなければならず、脳により大きな認知的負荷をかけてしまいます。

自分の顔が常に目線に入っていて、その顔が画面からはみ出さないように気をつけるのも同様です。

Zoomの会議では、対面では感じない認知的負荷が増えるので、Zoom疲れにつながってしまうのです。

解決法としては、ビデオ通話のブレイクをとって、音声通話だけに切り替えてみることが考えられます。

人数が多い場合や、音声通話のみでの会議に慣れていない場合は難しい手法ですが、少人数の気の知れた仲間や同僚との会話では音声だけでも、スムーズに話すことができるかもしれません。

できる限り映像なしの音声ブレイクを心がけて、Zoom疲れを抑制しましょう。

以上、4つのポイントは、どれも社会心理学の研究のエビデンスが積み重なったものです。それらを意識して、差のつく子どものほめ方を実践してみましょう。

【参考先】
*1, Ong, D., Moors, T., & Sivarama, V. (2014). Comparison of the energy, carbon and time costs of videoconferencing and in-person meetings. Computer Communications50, 86–94.
*2, O’Brien, W., & Yazdani Aliabadi, F. (2020). Does telecommuting save energy? A critical review of quantitative studies and their research methods. Energy and Building225(10), 1–15.
*3, Fejfar, M., & Hoyle, R. (2000). Effect of private self-awareness on negative affect and self-referent attribution: A quantitative review. Personality and Social Psychology Review, 4, 132–142.
*4, Goldin-Meadow, S. (2003). Hearing gesture: How our hands help us think. Belknap Press of Harvard University Press.