経済急回復でサミットで存在感
「アメリカは戻ってきた」をアピール
6月13日に開幕した主要7カ国首脳会議(G7サミット)は、「専制主義国」と位置づける中国やロシアに対抗することで足並みをそろえ、途上国へのインフラ支援やサイバー空間における民主的な規範づくり、新型コロナウイルス感染国へのワクチン支援などに取り組むことが合意された。
議論を主導したのは、「America Is Back」を掲げたバイデン大統領だった。
「米国第一」を掲げたトランプ前大統領時代は、米国と他6カ国との間で溝が目立ち、その強引な手法もあって米国はむしろ孤立する局面もあった。
バイデン大統領は、損なった良好な外交関係を修復する一方、中国への包囲網を同盟国の協力の下で強固にすることに成功したといっていい。
だが足元には難題が残ったままだ。