米国の利上げ早まる観測
東京株式市場も大幅下落
米連邦準備制度理事会(FRB)が先週開催した連邦公開市場委員会(FOMC)以降、株価が軟調になっていることで、市場との対話の失敗という批判がみられる。
週明けの21日の東京株式市場でも、米国の利上げ開始が早まったという観測から株価は一時、1100円以上、下落し終値も2月26日以来の大きな下げ幅になった。
ネガティブ・サプライズとされたのは、FOMCメンバーによる利上げ予想を図表化した「ドット・チャート」で「2023年中の利上げ開始」が多数派になった点だ。
また、この利上げ予想がメンバー間で大きくばらついたことも、パウエル議長の「指導力」の欠如との批判に結びついているようだ。
だが6月FOMCのメッセージとして読み取るべきは別のところにある。