新入社員の8割が感じている
「リアリティ・ショック」とは

 新年度がスタートしてはや3カ月、新たな環境に慣れて仕事に本腰を入れ始めた人もいれば、理想と現実のギャップに戸惑う人も少なくないでしょう。特に新入社員においては、約8割が企業に対して入社前に抱いていたイメージとは違う現実にショックを受ける、と言われています。それが「リアリティ・ショック」です。

 新卒入社した若手社員が感じる入社後ギャップには、どのような特徴があるのでしょうか。

 就職・転職のためのジョブマーケット・プラットフォーム「OpenWork」を運営するオープンワーク株式会社は、投稿された「入社後ギャップ」に関する社員口コミを分析。フリーアンサーにどのようなワードが多く使われているかを集計し、カテゴライズした内容をランキング化しています。今回はそのランキングを基に、若手社員たちが企業のどんなところにギャップを感じているのかを、クチコミと併せて見ていきます。

*OpenWorkに投稿された会社評価レポートのうち、2019年以降に投稿された新卒入社社員による「入社後ギャップ」回答1万3042件を対象データとする

 ランキングでは、「仕事内容や配属について」の関連ワードが5割の出現率となり、1位となりました。現在の日本企業では総合職での入社が多いため、新入社員には希望の部署や業務に就くことができない「配属ガチャ」のリスクが伴います。入社後に感じたギャップが埋められない場合には、それが退職理由に繋がることもあるので、これは本人たちにとってかなり深刻な問題です。