また、コロナ禍での入試もあった。今年行われた大学入試は、受験生たちも休校によって思うように学習が進められず、入試日程や選抜方法も不透明な中で受験の準備を進めなければならなかった。さらにこのタイミングで、センター試験から共通テストへの移行や、一部の大学では入試改革への大掛かりな取り組みがあり、誰もが未経験の新入試への対応を迫られた年でもあった。

 それらの影響は、実際の入試動向に顕著に現われた。

 21年度入試の特徴について、大手予備校の東進ハイスクールを運営するナガセ広報部長の市村秀二氏は「『変化を避けて保守的に』『都市部を避けて地元志向』『無理せず安全志向』『文低理高』の4点でまとめることができるだろう」と語っている。つまり、コロナの影響で志望校を減らして手堅く受験し、普段は大都市を受験する学生が地元を選ぶ傾向が強まり、さらに、コロナ不況によって、より就職に有利と言われる理系に人気が集まった、ということだ。