『週刊ダイヤモンド』7月10日号の第1特集は「“狙い目”と“お得さ”が激変!大学 入試・就職・序列」です。今回の特集では、新型コロナウイルス感染拡大に翻弄されながら変貌を遂げている大学の今をレポートし、最新の序列を見ていきます。またコロナ禍で行われた今年の入試から、来22年の入試の必勝法を分析。今、注目度が高まっている「理系」「就職に強い」大学にお得に入る方法を探りました。さらに、大学のみならず、社会人に人気の「高学歴をおトクに手にできる、ロンダリングしやすい大学院」の最新情報もお届けします。(ダイヤモンド編集部)

コロナに翻弄され
異例づくめだった大学

 新型コロナウイルス感染拡大に翻弄された2020年。大学は間違いなく最も混乱した現場の一つだった。大学生は通学しないオンライン授業を強いられ、キャンパスライフを奪われた。大学側も、政府の方針と新型コロナの感染状況に振り回され、前代未聞の事態を前に模索が続いた。

 感染拡大地域では春に授業を全面オンラインに移行、その後秋学期に一部対面授業を再開した大学があったものの、世間が感染防止策をとりながら対面の活動を本格的に再開させる中、大学ばかりが日常を取り戻せないことに学生や保護者からの不満や苦情が増加。大学側も対応に追われた。就活の学生は、オンラインの活動を余儀なくされ、例年とは全く異なる条件を強いられた。

 同時に、平時では決して実現しなかっただろう速度で変化がもたらされたのもまた事実だ。全面オンラインを強いられたことで、学びそのものが一から見直され、特に大学の学び方は、コロナによって劇的な進化を遂げたと言っても過言ではない。

 あらゆるものが異例ずくめだった1年を経た今、大学はどう変化したか。これまでの序列に異変は起こったか?

 また、コロナ禍での入試もあった。今年行われた大学入試は、受験生たちも休校によって思うように学習が進められず、入試日程や選抜方法も不透明な中で受験の準備を進めなければならなかった。さらにこのタイミングで、センター試験から共通テストへの移行や、一部の大学では入試改革への大掛かりな取り組みがあり、誰もが未経験の新入試への対応を迫られた年でもあった。

 それらの影響は、実際の入試動向に顕著に現われた。21年度入試の特徴について、大手予備校の東進ハイスクールを運営するナガセ広報部長の市村秀二氏は「『変化を避けて保守的に』『都市部を避けて地元志向』『無理せず安全志向』『文低理高』の4点でまとめることができるだろう」と語っている。つまり、コロナの影響で志望校を減らして手堅く受験し、普段は大都市を受験する学生が地元を選ぶ傾向が強まり、さらに、コロナ不況によって、より就職に有利と言われる理系に人気が集まった、ということだ。

 ワクチン接種が広まってきたとはいえ、まだ新型コロナウイルス感染は終息が見えてこない。受験生も大学も、引き続きコロナ禍での入試が予想される。来22年入試は一体、どのようになるのだろうか?

 本特集では、コロナで激変した大学の今の姿、そして来年の入試について迫っていく。

コロナ禍でここが変わった!
“狙い目”で“お得”な大学・大学院選び

 『週刊ダイヤモンド』7月10日号の第1特集は「“狙い目”と“お得さ”が激変!大学 入試・就職・序列」です。

 今回の特集では、変貌を遂げている大学の今をレポートし、最新の序列を見ていきます。日本を代表する大学に取材を重ね、変化に対応している大学、新たな学びの在り方を模索する大学の姿に追りました。

 また、2021年の大学入試は異例づくしでしたが、コロナ禍ならではともいえる「理系」や「就職が良い」大学・学部の人気が高まりました。そこで、おトクに、ラクに、価値の高い大学に入るための方法を「理系」と「就職」をキーワードに伝授します。本当に強い理系大学を独自判定、さらに選択する学科から、卒業後の進路を詳細に分析しました。

 また、理系に限らず、入学後のキャリア教育や就職に力を入れる大学に注目。入学時は偏差値が高くないのに、就職時には序列上位大学にひけをとらない就職率と就職先を誇る「就職レバレッジ大学」を洗い出しました。

 さらに、在宅時間が増える中で社会人の学びの意欲が高まり、これを機に大学院に入って「学歴ロンダリング」を目指す人が増加している実態もレポート。大人気企画の高学歴をおトクに手にできる、ロンダリングしやすい大学院の最新情報もお届けします。

 大学と大学院。「コロナ禍での学校選び」の参考にぜひお役立てください。

(ダイヤモンド編集部)