コロナ禍ではびこる「一方通行の会議」が組織間格差を生む理由リモート会議の問題点、どうすれば解決できるのか? Photo:PIXTA

コロナ禍でリモート会議が定着する中で、リモートだと参加者の反応をつかみづらいという問題が顕在化してきた。だが、リモートだから参加者を巻き込めないと諦める必要はない。実は間違った定説が、リモート会議の有効性を著しく損なっている。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)

参加者の反応が分からない、意見が出ない…
噴出する「リモート会議」の問題点

 ビジネススキルを向上させる演習プログラムを実施する中で、リモート会議の有効性についての相談を受けることが多くなった。相談の多くは、「リモート会議では、相手が賛成なのか反対なのかつかめない」「参加者の反応が分からないので話しづらい」「対面での会議に比べて、参加者が意見を言わない」といった内容だ。

 リモート会議が多用されるようになった当初から、これらの問題は指摘されていた。しかし、昨年の今頃は、リモート会議の実施は一時的なもので、遠からず対面での会議ができるようになると考えている人が多く、リモート会議の問題が真正面から取り上げられなかったのではないかと思う。

 そうして問題が先送りされている間に、事態は収束するどころか、先が見えぬまま長引き、今日ではリモート会議は恒常的に使用され続けるだろうという見通しを多くの人が持つようになった。もはや、リモート会議の有効性をどう高めるかという問題は、避けて通れない。

 このように申し上げると、「対面ではなくリモートでの会議なので、参加者の意見が出にくくなるのは当たり前だ」「有効性が低下するのはしょうがない」という諦めの声を耳にする。しかし、私はそうは思わない。リモート会議でも、参加者の反応をつかみ、話しやすい状況をつくり、意見を出しやすくすることができる。