ハーバードがコロナ後の東京ディズニーリゾートに期待する「3つの見直し」コロナ後の東京ディズニーリゾートに求められる成長戦略とは? Photo: YOSHIKAZU TSUNO/Getty Images

ハーバードビジネススクールで企業戦略やビジネスモデル戦略を教えるラモン・カザダスス=マサネル教授は、東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドの事例を同校の授業で取り上げている。そんなオリエンタルランドは、コロナ禍でパークが休業を余儀なくされるなど、大きなダメージを受けた企業の一つだ。パンデミック後の東京ディズニーリゾートはどんな成長戦略を描くことができるのか。強みと課題を分析してもらった。(聞き手/作家・コンサルタント 佐藤智恵)

>>前編より続く

赤字に陥ったオリエンタルランド
今後の戦略のカギとは?

佐藤 オリエンタルランドの2021年3月期連結決算は売上高1705億円、営業損失459億円、純損失541億円で、通期としては1996年の上場以来、初の赤字を記録しました。この結果をどう見ますか。

カザダスス=マサネル パンデミックの影響で東京ディズニーリゾートは臨時休園を余儀なくされましたし、世界経済全体がマイナス成長だったのですから、オリエンタルランドが赤字を記録しても驚きではありません。同社のコア事業はテーマパークとホテルの運営であり、いずれも新型コロナウイルスの感染拡大による打撃を強く受ける対人接触型サービスを基本としています。こうした事業の特性と企業規模を考えれば、この結果はそれほど悪いものではないと思います。

 2020年4月から2021年3月までの来園数は前年比73.9%減の756万人で、1983年の開園以来、過去最低を記録しましたが、パンデミック下で756万人ものゲストを迎えられたのは、逆に驚くべき功績です。

佐藤 現在のオリエンタルランドの戦略上の課題は何でしょうか。