妻の浮気が原因で離婚。突如、5歳の息子との父子家庭になった。手元に残された全財産は90万円。定時退社で保育園へ息子を迎えに行く毎日で、残業代ゼロ。年収400万円で、カツカツの生活だった。ギリギリの節約生活で、4年で1000万円を貯め、本格的に株式投資を開始。紆余曲折を経ながらも某企業の大株主になり、資産2億円以上を築いた。その投資術を初公開。いま息子へお金と投資の話を伝授する『どん底サラリーマンが株式投資で2億円』。
DokGen流「ほっとけ投資」
割安な会社
DokGen流「ほっとけ投資」銘柄選定4つの基準の、(1)知っている会社、(2)たぶん倒産しない会社を満たしていたとしても、株価が不当に高すぎる状態だと、投資する価値(バリュー)があるとは言えない。
もし高値で掴んでしまったら、株価が上がる余地がそれだけ限られてしまうからだ。
株価にバリューがあるかどうかを示すのは、「PBR」(株価純資産倍率)とPER(株価収益率)という投資家にはお馴染みの指標。低PBR&低PERが「ほっとけ投資」には最適だ。
PBRは会社の「純資産」に対して、株価が高いか・安いかを示すもの。
上場している会社であれば「会社名」と「PBR」でネット検索すれば、すぐに数値が出てくる。
PBRが高いと純資産に対して株価が割高、PBRが低いと純資産に対して株価が割安と考えられる。
PBR1・0倍なら、純資産と時価総額が同額ということ。
PBR1・0倍未満なら、純資産が時価総額を上回り、本来の価値よりも割安で株価が推移していることを意味する。
PBR1・0倍未満の銘柄は業績悪化や不良在庫といった悪材料を抱えているケースもあるので、投資する際には他の指数とのクロスチェックが必要になる。
2020年のコロナ・ショックでは、トヨタ自動車(東証一部・7203)や日本電信電話(東証一部・9432)といった有力株までPBR1・0倍未満となった。
PERは会社の「収益」に対して、株価が高いか・安いかを示すもの。上場している会社であれば、これも「会社名」と「PER」でネット検索すれば、すぐに数値が出てくる。
PERが高いと利益に対して株価は割高、低いと利益に対して株価は割安と判断するが、「ほっとけ投資」の銘柄選定では、同じセクター内で相対的に割安であり、PBR1倍以下、PER10倍前後で放置されている銘柄を探す。