マニュアルとは、平時のためのもの
よく聞かれるのですが、消防団にはマニュアルはありませんでした。
作ろうと思えば作れるのだと思います。
ですが、常時の時のマニュアルは作れても、非常時はケースバイケース、マニュアルなど作れません。
それより大事なのは、自分の身の回りに何か遭った時のことを常にシミュレーションし、頭の中で復習しておくことです。たとえマニュアルがあったとしても、いざという時にいつも手元にあるとは限らない。持っていられるのは、自分の頭の中だけ。だから常に自分の中でシミュレーションすることが重要なのです。
とっさの時にすぐに行動に移せるよう。
それが私の場合は、「誰か一人を決めて(高台に)逃げる」だったのです。
防災を強化しようということなら、若い人は皆、消防団に入って欲しいということです。そこで話をすること。話を聞いたりすることで、経験談として頭の中に残っていく。ある程度の年齢になればやめてもいいと思いますが、地域のそういった活動の中で、活きた経験を共有しておく、例えば飲み会の席などで普段から話をすることがいいんだろうと思うのです。