夢だった「空飛ぶクルマ」がタクシーに
自動車業界は今、パラダイムシフトを迎えようとしている。燃料を空気と混ぜて燃焼し駆動力を得る内燃式エンジンの搭載をやめ、排出ガスがゼロの電気でモーターを駆動する電気自動車の普及へ、一気に舵を切ろうとしている。なかには内燃式エンジンの廃止計画を、声高に唱える自動車メーカーも出てきているほど。
でも、このパラダイムシフト……。よくよく考えてみたら、子供の頃に思い描いたクルマの未来は電気自動車ではなかった。少なくとも、昭和生まれの筆者が子供の頃は、空飛ぶクルマに夢を馳せたものだ。
「空飛ぶクルマ」と言うと、水陸両用ならぬ空陸両用車のようなイメージが強いのではないだろうか。しかし、実際はドローン技術の発展もあって、人間が乗れるくらいの“大型ドローン”のほうが現実的なようだ。最大の理由は滑走路が必要ない、という点だろう。