廃業急増!倒産危険度ランキング#3Photo:cnythzl/gettyimages

新型コロナウイルスの感染拡大で多くの企業が打撃を受け、倒産事情も激変した。そこでダイヤモンド編集部は上場企業3787社の「倒産危険度(Zスコア)」を総点検。リスクの高い493社をあぶり出した。特集『廃業急増!倒産危険度ランキング2021』(全23回)の#3では、倒産危険度ランキングのワースト101~200位を紹介する。(ダイヤモンド編集部副編集長 大矢博之)

ワースト101~200位に鉄道9社
JR上場4社のうち3社が顔を出す

 新型コロナウイルスの感染拡大で大打撃を受けたのは「衣・食・泊」――。

 この言葉通り、倒産危険度ランキングの上位には、売り上げが“蒸発”し大赤字を出した衣・食・泊の3業界の企業が続出している。

 倒産危険度が“危険水域”と判定されたワースト100位以内の企業のうち、ホテルや旅行を含むサービス業と外食を含む小売業、そして繊維製品などのアパレル業が5割弱を占めた(本特集#1『倒産危険度ランキング2021【ワースト1~100】上場廃止オンキヨー29位、1位は?』参照)。

 101位以下に登場するのも、コロナ禍でダメージを受けた企業が引き続き勢ぞろいする。中でも101~200位の順位帯で目立つのは、社会のインフラであり、安定産業とされた鉄道業界だ。

 コロナ禍に伴う外出自粛やリモートワークの影響で、運賃収入が激減。加えて、将来の人口減を見越して各社が注力してきた流通やホテルなどといった非鉄道事業も大打撃を受けている。

 ワースト100位以内には西武ホールディングス(58位)など鉄道業界から3社が名を連ねた。そして、101~200位ではその数が急増して9社がランク入り。注目はJR上場4社のうち3社が顔を出していることだ。

 JR上場3社も登場するランキング101~200位の顔触れを見ていこう。