昨今、米国株式市場が好調であることを受け、米国株式に対する注目が高まってきている。中には「米国株式市場の指数であるS&P500に連動する投資信託やETFを買っていればそれで十分。わざわざ低成長な市場まで含めるグローバル分散投資なんかやる必要は無い」と主張する投資家もいる。
一方では、「いくら現在米国株が好調だからといって先のことは誰にもわからないのだから、やはりグローバル分散投資を続けるべきだ」という考え方の人もいる。
一体どちらが正しいのだろうか?この答えは、人によって異なるだろう。もちろん筆者も自分の意見は言えてもそれが正しいかどうか、当たるかどうかはわからない。したがって、こちらが絶対正しいという答えは事前にわかることはなく、将来に結果を見るしかない。
ただ、実はこの問いかけ(米国株かグローバルか?)には投資手法にかかわる本質的な考え方が含まれている。今回はその辺りを考えてみよう。
ちなみに筆者自身の意見は、恐らく向こう10年ぐらいで言えば米国株に軍配が上がると思っているが、自分自身では米国株インデックスではなくグローバル分散投資ができるインデックスファンドを購入している。一方で、米国株については投資信託ではなく、個別株を買っている。なぜそうするのかについても後ほど説明をしたい。