株で儲けるには「安いところで買って、高いところで売る」という話を2008年2月13日のレポートで書いたのだが、株価が下がっても、果たして、その株価が安いのかどうかわからないという方も多いと思う。そこで今回は、株価が割安なのかどうかを判断する基準について考えてみたい。
PERを見るときのポイント
私は、株価が割安かどうかを判断する指標として、投資家なら誰もが知っているPERとPBRを使っている。PERは、会社の収益力をから見て現在の株価が割安かどうかを測る指標で、株価が1株あたり利益の何倍まで買われているかをあらわしている(PER=株価÷1株利益)。
日本株は、このPERが過去ずっと20倍を超えており、欧米と比較して割高とされていたが、昨年からの3度にわたるサブプライムショックで、東証1部全銘柄の平均は15.86倍(2/18日終値ベース)と、欧米諸国と同水準まで下がってきた。
私はいつも、割安株を選び出すには、まずヤフーファイナンスの株式ランキングをクリックし、マーケットランキングのところの低PERをクリック、市場別に絞り込んで確認している。また、証券会社のトレード画面で検索しても、簡単に低PERランキングを確認することは可能だ。
このとき気をつけるべきことは、算出根拠となる1株利益は直近決算時のものを使用している場合が多いため、今期予想あるいは来期予想1株利益でPERを算出し直してみることだ。株価は過去の決算よりも、将来の業績を見て動く性質がある。そして、土地の売却益や特別利益が入って1株利益が水増しされていないかを確認することも忘れないでほしい。
このようにして、以前はPER10倍以下の株を選び出していたのだが、ここのところの株安で、最近はPER5倍以下の株から、特に来期利益予想も好調な銘柄を選ぶようにしている。